舌癌
2022/07/30
先日、古い知り合いの方が相談に来られた。
だいぶ前にご主人が舌癌になったと伺っていた。
舌癌は歯科医師が見る中で最も多いがんではないかと思う。
喫煙と飲酒をする人に多いと出ている。
ヒトパピローマウイルスも原因になっているかもしれないとも出ている。
舌縁に発生することが多く、先端部にできることは少ない。
癌相当部に歯の舌側傾斜が見られることが多いため、叢生が原因の一つであるという考え方がある。
しかし、叢生は小臼歯部より前歯部に多い。
にもかかわらず、舌尖部にはあまり発生しないのはどういうことか。
一方、舌は表面に出ている臓器であり、そのため比較的早期に発見されることが多いのではないか。
また、直接命にかかわるような臓器ではないという理由から、大きく切除することができる。
こういったことから、比較的生存率は高いのではないかと想像する。
先日来られた方のご主人も、お元気であるそうだ。