柿の実
2022/08/24
月島に柿の木を見ることはほとんどない。
まったくないのかもしれないが、探せばどこかにはあるだろう。
少なくとも、マンションの植え込みに柿の木を植えているところはない。
新しい住宅も、マンションに植わっているような木が置かれている。
おそらく、これもはやりなのだろうし、10年か20年たったころには、まったく違う植物が植わっているだろう。
どこのお宅にもというわけではないが、古い庭付きの家にはたいてい1本植わっている。
その柿の木に、そろそろ実がつき始めた。
色がついていないので、別にどうということはないが、それでも着実に秋が近づいている。
これが寒さとともに色づいてくると、いかにも日本の秋という風情になる。
秋の語源は赤い木だ、などというばかばかしいことは言わない。
それでも、柿は実だけでなく葉も赤く色づく。
赤い木がたくさん見られるようになってくるわけだ。
最近は食べる機会が減ってきた柿だが、年とともにまた食べたいという欲求が増してきた。
昔たべたからなのか、年のせいなのか。
柿という果物は、日本人の心の中にあるような気がする。