もう門田を超えるバッターは出ない
2023/01/25
門田博光が死んだ。
74歳というから若い。
歴代3位の本塁打数という紹介をされる。
当然だが、1位が王貞治で、2位が野村である。
あの松井秀喜が日米通算で507本であることからすれば、567本は大変な数字だ。
大変な数字であるという以上に、もはやこの数字すら超える選手は出てこないのではとさえ思われる。
じゃあ、「むら神様」はどうか。
昨年、ついに王貞治の本塁打記録を更新した。
同じ高校卒選手ということで、「王越え」が期待される。
だが、彼もあと何年かすればアメリカに行くだろう。
あの松井秀喜でさえ、本塁打の数はアメリカに行って半減した。
まして、筒香などを見れば、コンスタントに試合に出続けることすら困難である。
つまり、松井すら超える選手が出ることも難しい。
村上選手がいつアメリカに行くかわからないが、いずれは行くだろう。
もしもいかないという選択をすれば、日本球界にとってはいいが、おじけづいたかとかいろいろとそれは言われそうである。
そうなれば、しかし、年間50本代を打っていてもその半分程度にはなるだろう。
日本の野球界がアメリカの2軍であるとは思いたくない。
だが、アメリカに行った選手が日本以上の成績を上げるということがない。
トップ選手がアメリカに行く現在、「日本記録」というものはどうでもいいものになりつつあることは確かだろう。