「セブ島」はセブ島にはない
2023/10/10
この連休中、フィリピンに駐屯している甥のところに慰問に行ってきた。
なんて書くと偉そうだが、甥に道案内を頼んで遊んできたというところである。
フィリピンという国は、平均年齢が20代で、人口は日本と同じぐらいであるそうだ。
わずか20年か30年ほど前は7000万人ほどだったのが、あと20年で1億4000万になるという。
実に50年で2倍だそうだ。
英語を話す。
そういえば、20年か30年ぐらい前の新聞に、若くて英語をしゃべる勤勉な国民と出ていた。
金持ちの町と貧乏人の町とが画然と分けられている、という感じだ。
我々が泊まったホテルは当然金持ちの町だ。
そうでないところの人たちは、いつも家の前に日がな一日座っている。
ベトナムでもそうだった。
南の方の人たちの定番の生活スタイルといえる。
マニラ観光の次はセブ島観光というのは普通のパターンである。
飛行機で1時間程度かかる。
フィリピン中部はサンゴ礁の島が連なっている。
セブ島もその一つであるのだが、実際にホテルのあるのはマクタン島というところであるそうだ。
80年前、日本とアメリカがこの辺りを舞台とした世界最大最後の海戦をおこなった。
レイテ海戦である。
栗田艦隊謎の離脱とか、いろいろと小説にかかれている。
もう少しでアメリカ艦隊を撃滅できるところだったと半藤は書いている。
我が家においては、大叔父が特攻でなくなったという事実である。
この海のどこかに沈んでいるのだと思うと、まったくの外国とは言えない気がしてくる。
そんな海で、スキューバダイビングをしている私たち。
この魚たちは、もしかしたら大叔父の生まれ変わりだったのかもしれないと思うと、何ともいとおしい気持ちもした。