いつになったらお目にかかれるかな 渋澤さん
2024/07/03
20年ぶりに新しい紙幣が発行されたというニュースでもちきりである。
わざわざ銀行や郵便局に行って両替したという人が映されていた。
この人たちは、記念切手のように一生のコレクションにするのだろうか、と思った。
実は、板垣退助や岩倉具視を持っている。
これらは、早い時期に硬貨にとってかわられてしまったものである。
そののち、伊藤博文も同様にコレクションされるものになってしまった。
さらに、聖徳太子もなんだか使うことがはばかられて、今も書架に保管されている。
明治以降に発行された紙幣は今でも使えるのだ、と説明している。
1万円の聖徳太子はもちろんのこと、1円の紙幣だって1円として使える。
もちろん、旧1円紙幣は今の価値にすればその何百倍とか何千倍とかになるはずである。
だから、本来であれば、コレクションなどにせずに貯金するなり物を買うなりしておけばその価値は、何千倍だっただろう。
時々、板垣退助が出てきて、今だったらいくらですなんてのを見たりする。
そうすると、せいぜい110円ですとかなんとか。
あたりまえだが、50年前に使ってしまった方がずっとたくさんのものを買えたということになる。
そうは言いながら、孫ができた時に、「おじいちゃんの小さい頃のお金だよ」なんて言う姿を想像している。
今日、銀行に行った人たちも、50年、60年たったら、同じことを考えているのかなあ。