私はこれでオリンピックをやめました
2024/07/20
いよいよ来週からパリオリンピックが始まる。
そろそろ、その話題がテレビをにぎわすようになった。
ところが、がっかりのニュースが飛び込んできた。
体操競技のエースといわれる女子選手が、辞退するという。
先月喫煙と飲酒が発覚したためであるそうだ。
9月で20歳になるのだから、わずか2か月のことじゃないかという意見はあるだろう。
特に、エースといわれるような人なのだから、大目に見てやってくれないかと。
かつて、ダルビッシュ・有が未成年でパチンコ屋に入って煙草を吸っていたと報じられた。
しかし、そののち、何らかのペナルティーがあったとしても、彼はアメリカで大活躍している。
だからいいのだとは言わない。
そういうことをしたという事実を重く受け止めてほしいと私は思う。
と、同時に、彼女を「指導」していた人たちのことである。
子供の柔道の試合を応援に行ったときの会場のたばこの煙には辟易した。
あたかもそれは、競馬場で馬券を握りながらギャンブルをする人たちそのものであった。
彼らにとって、指導しているといわれる中学生・高校生の生徒は自分たちが金をかけた馬と同様だということである。
それは、指導者というよりも「生徒」という馬に賭けるギャンブラーの姿そのものであった。
今回の体操選手を育てた人たちは、誰一人としてたばこを吸わなかったか。
酒を飲まなかったか。
19歳なら、まだ次のオリンピックでも23、十分に出場の可能性はある。
とはいえ、一度こういったことになってしまったら、次は本当にあるのだろうか。
4年後には、日本ハムのマスコットキャラクターの中にはいて、バック転をしているような気がする。