待てと言われて待つのは、犬と日本人だけか
2024/07/29
柔道の阿部兄妹のオリンピックは、妹は残念だったが兄一二三は見事に金メダルを取った。
しかし、その前日の試合である。
永山竜樹は待てがかかった後に落ちたということで負けを言い渡された。
待てがかかった後に……はて。
待ては相撲で言えば待ったと同じで、行事が待ったといった後にいくら相手を転がしても関係ない。
柔道と相撲は違うのか。
抗議に行った井上監督に対して、審判団は笑って取り合わなかったという。
彼らは、「待てと言われて待つのは犬と日本人ぐらいのもんだろ」といいたかったのではないか。
オリンピックと戦争は似ている。
何をしようが勝てばすべてが容認される。
降参して手をあげている人を撃ち殺してもだ。
スポーツに反則は許されないが、反則と判定されなければいいのだという考え方はある。
その最たるものがドーピングだろう。
見つかれば当然失格だが、今までどれだけの選手が見逃されてきたのか。
審判は、待てと言われて気を抜く方が悪いと言いたかったのだろう。
玉音放送の後、ほとんどの戦場では敵が攻めてきても武器を持たずに唯々諾々とその侵略を見過ごした。
この時に、完全に休戦するまでは戦闘をやめないという姿勢であれば、真岡の郵便局員も死なずに済んだだろうし、100万人のシベリア抑留もなかっただろう。