何のために親知らずを抜くのだろう
2026/10/20
ネットを見ていたら、息子が親知らずを抜きに行きますって人の投稿が載っていた。
どこかの口腔外科で、こうなっていて、ここの骨を掻いて、歯を割って抜きますぐらい言われたようだ。
投稿した母親も、「私も昔親知らずを4本抜きました」と書いている。
じゃあ、この母子は何のために抜いたのか。
4本の親知らずを抜くということを指示するのは、ほとんど矯正科であろう。
盲目的に、親知らずは抜くものと信じて疑わない人は多い。
じゃあ、抜かないで治療して何か不都合があったのかといえば、ほとんど皆無ではないか。
もっとも、友人にその件を聞いてみたところ、7番の吸収をした人がいたからそれ以来ずっと抜いてるという説明。
ただ、7番の吸収を起こすというのは極めてまれな症例で、少なくとも自分の経験上はない。
さらに言えば、7番がだめになったのなら、そこで8番を使えばいいということにもなる。
投稿をしていた方の8番は下歯槽菅に接近しているとかいう説明で、そういう歯が7番の歯根を吸収するというのも考えにくい。
今でも迷信によって抜かれる親知らずがあまたあるのだとすれば、気の毒な患者さんは多いということになりそうである。