ネパールの地震
2015/05/02
ネパールの地震が発生してから、1週間がたつ。その間に、死者の数はどんどん膨れ上がっている。多くの世界遺産が壊れたとも言われる。脆弱な建築技法に問題があるといわれるが、それなら今まで残っているのだから、大地震がなかったということか。今さらながら、ネパールという国は観光国であるということを知らされた。ギリシャ同様、国のかなりの収入は観光産業によっているといわれる。カトマンズにある仏教寺院の多くが世界遺産に指定されているという。その多くが壊れた模様だ。壊れる前に見ておくのだったと後悔もする。もっとも、いまだかつて「ネパールに行ってきました」と言ったのは、一人しかいなかった。絵葉書の最後に「ナマステ」と書かれていたことだけ覚えている。
ネパールと日本の皇室とは深いつながりがあるという話が、ギャネンドラ国王が即位する際に聞いた覚えがある。その前の国王が即位するときにも日本の皇室から出席したということがあったようだ。平成天皇の即位のときにも、ネパール皇室の人がきたに違いない。
ネパールという国が最近注目されるようになったのは、マオリストの問題と、王宮での王族殺害事件事件だろう。マオリストとは、つまり中国共産党のスパイ組織が指導するゲリラということになる。彼らは山岳地帯に潜んでゲリラ活動を行ってきた。しばしば国軍との戦闘も交えた。2006年に暫定政権に加わった。つまり、今までのテロリストが国会議員になったわけである。
一方、2001年に、前国王を王太子が殺害するという事件が起こった。前国王夫妻をはじめとした後続9人が殺されたという大変な惨劇であった。こんなことをしていたおかげだろう。ネパールという国は共和制に移行せざるをえなかった。もちろん、そこにはマオリストたちの「活躍」もあっただろう。だが、こんな自分たちのことしか考えないような人たちを王様などといつまでも国民は認めてはくれまい。
そこにきての大地震である。各国から救助隊や救援物資は来ているのだと思うが、末端まで行きわたるのには相当の時間がかかる。それまでに飢え死にする人もいるかもしれないし、病気で亡くなるという人もいるかもしれない。カトマンズでも暴動が起きている当話もある。もっとも、こういう時に暴動も略奪も起きないのは日本ぐらいのものだから、それもやむを得ないのかもしれない。
そうは言うものの、政治的基盤が強いとは思えないネパールで各地で暴動が起きるような事態になれば、無政府状態になりかねない。マオリストたちの影響力はますます強まりそうであり、そうなればいずれはネパールという国が中国の傘下に入ってしまう懸念もある。また、混乱はテロリストにとっては格好の材料であり、イスラム国のような人たちが入りこまないという保証もない。私が最も懸念するところはそこである。
20年か30年以内に関東大震災が来る確率が非常に高いといわれる。その時、おそらく我々は唯右往左往するだけであろう。それ以上に、日本という国が暴動や混乱なしに対処できるのかどうか。できれば、私が死んだ後に来てほしいものである。
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