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たち吉が表す今の日本

2015/06/02

たち吉といえば、和食器の大御所で、引き出物の定番でる。そのたち吉がファンドの傘下に入って再建に乗り出すという。つまり、左前になったということだ。左前になったが、まだたち吉というネームバリューがあるため、何とか再建できるという期待があるわけだ。
和食器の大御所とは言いながら、それではいまだかつてたち吉の食器を買ったことがありますかと言われれば、イエスという人はまずいないだろう。今や贈答用品以外の使い道はほとんどないといっていい。我が家でも、いくつかいただいたものはある。いただくものは買うということをしない。ウィスキーもいただくもので買うものではないと思っていたが、こちらの方は飲めばなくなるから、まだ自ら買うということはある。しかし、食器というものは、そう滅多になくならない。しかも、高級といわれるものだけに、普段使いをしない。よって、そう滅多に破損して買い替える必要がない。かりに割れたとしても、同じものは買い求めようとはしないだろう。
そして、今や贈答用にこういうものを使う人が減ったということになるのだろう。そもそも、結婚式をしなくなった。昔ながらの100人の人を呼んで、引き出物をみなさんに持たせるというような結婚式はかなり減っているだろう。実際、私がいたころのうちの医局でさえ、結婚式をしないという後輩は何人もいた。
じみ婚という言葉がはやったのは、もうだいぶ昔になった。今やじみ婚どころか、結婚すらしないという人が多い。大勢の人を呼んで行う結婚式を開けるだけの余裕がなくなってきたということもあるだろう。4分の1がわかれるといわれる。どうせ別れるのなら、そんな大々的にお金をかけてやったって、無駄で恥ずかしいだけだという考え方が広がっているのかもしれない。
昔ながらに結婚式をしなくなれば、引き出物がでなくなるのは当然のことだ。高級で普通ではない食器ということで売ってきた会社は、やはり海外に活路を見出さないといけないのだろうか。

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