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存亡の条件

2015/06/08

国のよって立つものは、神話であるというのは大方の意見の一致するところと考えていたが、どうもそう考えると国が滅びるということらしい。遠く、ユダヤの国は、建国の神話であるプトレマイオス朝のエピファーネスの弾圧に抵抗して勝利したということが、結局自国の滅亡にいたる遠因であったという見方である。同様に、明治維新という神話を信じたがために、大日本帝国という国が滅んだということだ。更には、戦後復興という神話に埋没している現代人、(1975年当時の)もいずれは崩壊の憂き目を見るぞということだ。

「ではどうすればいいのか」と聞く人が居る。こう聞く人は、すでに心は奴隷と同じだと述べている。現代人の多くは安易に答えを知りたがる。しかし、誰かが示した答えを妄信するということは、すでに自分は誰かの奴隷になっているに等しいと喝破する。

非常に厳しい言い方だが、ふわふわした現代人にとって、恐るべき警告であるといえよう。ダウンロード

 

 

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