ヴィヨンの妻 (新潮文庫)
2015/06/09
「きちがいがかいた本なんか読んで何の意味がある」と言われた太宰治である。また、三島由紀夫に日本語がなっていないとこき下ろされてもいる。そんな太宰の小説に登場する男は、はっきり言えばお付き合いなどしたくない人種ではある。同時に、小説をかくような人というのは、こういう人でなければならないのだろうとも思う。
諏訪湖で投身自殺した亭主の話をする女房が出てくる。投身自殺したのは太宰本人であるわけだが、書いているのも太宰本人である。ということは、小説の上でも何度も自殺を予告していたということになる。さらに、実人生でも2回は試みたわけだから、はたしてこの人は本当に死ぬつもりで自殺しようとしたのかという疑問は最後まで付きまとう。(15-6-7)
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