スマホの出荷台数が頭打ちだそうだ。新興国需要が一段落して、つまりほとんど世界中に普及してしまった為、それ以上の大きな伸びはあまり期待できないところまで来てしまった。かつてのパソコンと同じようなところまで来たということだろう。

台湾では、今年上半期の輸出が前年比で7.1％のマイナスだという。特に、6月は前年同月比で14％近くも落ち込んだという。スマホが売れなければ、輸出自体が滞るということだ。

韓国のサムスンも似たようなもので、サムスン電子の4～6月期の営業利益が前年同期比4％減という。スマホが売れなくなれば、利益が落ち込むのも当然のことだ。実質的に韓国で外貨を獲得しているのはサムスンだけといわれるところで、その本尊がぐらつけば、韓国の貿易は大きく赤字にならざるを得ない。

いまや、世界はスマホを中心に動いているといっても過言ではない。ここまで、毎年前年比で何倍というような商品は他には無い。テレビのコマーシャルを見ても、スマホゲームばかりが目立っている。寝てもさめてもスマホという方も多いだろう。

今、このスマホがパソコンのようなものになってしまったら、ここまで拡大してきたスマホメーカーや部品メーカーはこの先統廃合されるしかないだろう。もちろん、そのときには、日本のメーカーも少なからず打撃を受けるはずだ。早くスマホにかわる｢売れるもの｣を作ってくれないか。そう思う関係者は多いにちがいない。

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