白州次郎の嘘
2015/08/20
白州次郎は、吉田茂の懐刀として戦後の日本復興を成し遂げた男とされている。はたしてそれはどうかということである。
白州の武勇談としてよく言われるマッカーサーを叱ったという話は嘘だという。天皇陛下からのプレゼントを持っていったところ、置く場所がないので、そこらにおいておいてくれと言われて「それなら持ち帰る」とたんかを切ったところ、マッカーサーが謝ったというものだ。しかし、マッカーサーへの面会人名簿というものがアメリカにあるそうだが、そこには白州次郎の名前はないということである。
また、サンフランシスコ講和条約の際、吉田が日本語で受諾演説をしたくだりだ。巷間、白州が日本語でやったらどうだといったことになっているらしい。だがこれも、もともとアメリカ側から「日本語で行うのがよかろう」という話があってのことだと出ている。
白州次郎という人は、ジャーディン・マセソン商会の関係者の子供で、したがって彼はユダヤ人なのだという。日本語があまりうまくなく、奥さんの書いた「西行」も理解できなかったそうだ。そして、ユダヤ人である白州は日本人を「彼ら」と呼んで見下していたのだろう。その彼は、ジャーディン・マセソン商会の先兵として、利権あさりに奔走したのだと述べている。
この本の中に、東京大空襲を予見して、「逃げなさい」といったという話が出ている。そして、アメリカ側の証言として日本の謀略放送に煙や炎の曲が流れれば、それは安全に爆撃できるという暗号だということが書かれている。つまり、日本側にアメリカの攻撃を容認するグループがあったということである。空襲があることを知っていたからこそ、「逃げろ」といえたということだ。
同様に、真珠湾攻撃の際に、ホノルル放送では「目ン無い千鳥」が流れることになっていたのだそうだ。そして、それは実際に2回も流れたという。これが流れたときに山本はニヤッとしたとまで書かれている。つまり、真珠湾攻撃もアメリカと日本で仕組んだ作戦だったということになる。そういうことがさらりと書かれている。
白州次郎という人を見ながら、戦中戦後のきたないところを見せられた思いであった。
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