ご予約はこちら

ブログ

大学の小児歯科もねえ―――江東区・千代田区・港区からも便利な中央区の月島矯正歯科

2015/09/28

今まで大学の小児歯科に通っていたというお子さんが来院された。カリエス処置をしながら保隙装置を入れていたようである。それが一段落したということで、家の近所に来たというわけである。

初めがどういう状態だったのか分からないので、保隙治療の必要性までは分からない。第2小臼歯が萌出したので、保隙治療は終了と判断したようである。ただし、第2小臼歯は萌出していても残存している乳歯はあるので、矯正治療自体はもう少し先の話である。

ところがお母様が驚くべきことをおっしゃった。担当医が、保隙のために入れていた装置はあってもなくてもいいので一応入れておくけれども、セメントで留めないでおく。外れたら外れたで結構ですと。そして、上顎に入っていたナンスのホールディングアーチはバンドが緩かったであろうためにあっさり外れたそうだ。さらに、下顎にもリンガルアーチが入っていたため、これも撤去した。

セメントで接着しないバンドを口の中に入れ続けるとどうなるか。まず、装置が常にぷかぷかと動いて邪魔である。だが、もっと問題なのは、この装置を付けていることで、バンドカリエスができるであろうということである。バンドの中は当然歯磨きができない。我々も時に経験するのだが、長い間使っているうちに、接着剤であるセメントが唾液に溶解してくることにより汚れがバンド内面にたまる。するとそこでカリエスが生じる。この、「セメントをつけないでいれている装置」というのは、しっかり固定されているものであるほどこのバンドカリエスの危険性が増す。幸いなことに、バンディングがあまり上手でなかったために、ゆるくてすぐに外れてしまったものと思われる。

大学にいる先生は、ただそれだけで町の開業医よりも偉いと勘違いしている患者さんもいる。だが、実際には、大学を出てまだ1年か2年しかたっていないというようなドクターも多い。普通に大学に治療に行けば、そういうドクターが担当することが圧倒的に多いということになる。あるいは、突然開業するということになって、中途半端な形で放り出すドクターもいるかもしれない。

とりあえず、矯正治療をするにはまだ早いので、永久歯に交換するまで待っていただく。まあ、そのころにはもう小児歯科に行く年齢ではなくなっているだろう。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
月島矯正歯科
http://tsukishimaortho.kir.jp/
住所:東京都中央区月島2-15-16
月島眼科2F
TEL:03-3531-2224
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇