加藤暠が逮捕されたのが先週だったか。間をおかずに今度は村上世彰が逮捕された。加藤は風説の流布により株価を高騰させたということである。大量に買って｢時々の鐘の音｣でこれを推奨したということが風説の流布ということになるのだそうだ。一方の村上のほうは大量に空売りを仕掛けて株価を下げさせて、下値でこれを拾うということが株価操作ということに当たるととられたようだ。

株価が上がってきたせいか、株にまつわる不正で捕まる人の話題を良く聞くような気がする。大量の見せ板を出して株価をあげさせたという人もいた。ネット上に嘘八百を書き込んで株価を吊り上げたという人もいた。これも株が上がってきて、回転が利くようになったためかもしれない。

株は買うひとが多ければ上がり、売る人が多ければ下がる。加藤が買ったから上がったのは当然だが、結局これに提灯をつけた筋がいたということだろう。自分だけが買ったのであれば、いずれは自分だけがその株を持っているだけのことになり、売るに売れないという状態になる。

同様に、村上のほうは大量に売りを浴びせて株価を下げたわけだが、自分だけ売ったのであればただ売り玉を大量に抱えることになる。下がった株の売り玉だけもっていてもいずれは自分でこれを買い戻すだけのことだ。別の人が売らなければ儲かることは無い。追証がきて売らざるを得なくなった人もいたかもしれないし、やはり提灯をつけた筋があったかもしれない。

こういう人達を排除しようというのは、株式市場の健全化を目指すためということになるのか。変なことをして儲けようという人がいては、恐ろしくて入ることができないという人達の為に、地ならしをしているようにも見える。

株価は一時の低迷を抜けて、再び2万円目前まで来ている。世界恐慌のときでさえ20年で株価は高値を上回ったといわれた。日本はすでにバブル崩壊から25年たった。アメリカの例からすれば、バブル越えをしてもいい頃合ではある。

加藤や村上といった人達は、パチンコ屋で派手に出して箱を積み上げているような人に見える。こういう人を排除して、みんな同じぐらいに儲けるような相場を作ろうという意図のように見える。果たして箱を積み上げる人がいない方がいいのか、それともそういう広告塔のような人がいた方がいいのか。株価は高値に再び挑戦しようとしている。

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
月島矯正歯科
http://tsukishimaortho.kir.jp/
住所：東京都中央区月島2-15-16
月島眼科2F
TEL：03-3531-2224
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇