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「金色夜叉」が「安倍定」に

2015/11/27

弁護士に傷害を加えた、小番容疑者の公判が始まったそうだ。検察側の冒頭陳述があまりにリアルだということで、一度は延期されたものである。そんなことをしたら余計に世間の耳目を集めると思うのだが。

昨日の冒頭陳述では、件の妻が弁護士の前でコスプレをしていたとか、関係は6回だったとかいうような話まで含まれていたようだ。妻が容疑者に対して嘘の相談を持ちかけたともいわれている。はじめの冒頭陳述はそれよりもっとリアルな内容だったということだろう。

テレビで見た限りでは、奥さんも同意のうえでの浮気だったと思われる。容疑者が書いたものをこっそり被害者に送ったりもしているところをみると、自分の亭主よりも被害者のほうに気持ちがいっていたように見える。もしかしたら、こういうことがなくても奥さんは別れたかったのかもしれない。

格闘家を自称し、司法試験に受かるかどうかわからない亭主と、すでに功成り名を遂げた弁護士とを天秤にかけたとき、金持ちで頼りがいのありそうな弁護士に惹かれるというのは、古今東西良くある話である。もっとも、この件が世間の注目を浴びるのは、被害者の局部を切り取ってトイレに流したという一点である。単に殴り殺したというだけなら、痴情のもつれで殺人を犯した血の気の余った学生で終わっていた。だいぶ様相は違うが、「金色夜叉」が「安倍定」になってしまったわけだ。

この先、容疑者と妻の人間性についてが明らかになるものと思われる。妻が浮気ものだったのか、あるいは半ばストーカーのように付きまとわれて仕方なく結婚したのか。結果的にこの二人の結婚は不幸だったということである。

浮気が発覚して局部を切り取られるのでは恐ろしくて弁護士なんかできない、という「先生」も多いかもしれない。本当は浮気のほうだが。知人の弁護士が言っていた。あせってる先生は日本中にたくさんいるだろうな。

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