中国化する日本
2015/12/04
中国の歴史を2つに分けるとすれば、唐までの時代と宋から始まる時代とに分けられるのだそうだ。宋の時代以降、中国は近世に入ったのだという考え方になるようだ。宋の時代というのは、貴族制を廃止して皇帝独裁政治を始めたことと、経済や社会を徹底的に自由化する代わりに政治の秩序は一極支配によって維持する仕組みということになるということらしい。それは科挙の制度を取り入れた上で郡県制をしいたことによるという。
これに対する日本の「遅れた」制度の代表が江戸時代という体制だといいます。そして、その延長として明治維新があって、あの動きは2男や3男の不平が引き起こしただけのものと述べています。
中国化とはいってみれば小さい政府ということのようです。福祉も何もしないからお前たちは勝手に自分の力で生きろという世界ということを意味するようです。それは最近で言われるようになって来たグローバリズムというものが実は宋時代にできた社会秩序の拡大であるという解釈になるそうです。
これからの世の中は、1000年前に終わった中国化の時代に入るのだといいます。それはけしていいものではないのだがすでにその動きは始まっているのだと。「長い江戸時代」は終わったのだということ、そして、3.11がその最後の一撃になったと著者は述べているわけです。
目の前に見えている財政破綻から、国が個人の面倒を見てくれなくなる社会というものがもうすぐそこに来ている。そんなことがこれからの社会であるそうです。
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