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教える方が興奮している

2015/12/18

NLT講習会も本年最後の7回目を迎えた。タイポドントは今までとは大分変えて下顎第2小臼歯を舌側に傾斜させ、さらに第2大臼歯を近心に傾斜させた。そういう2級のローアングル症例を作ったわけだ。今年から始めた設定である。本当は、第2大臼歯の鋏状咬合も入れたかったのだが、さすがにこれは断念した。

結果的には、何もなかったかのように終了した。舌側に倒れた第2小臼歯の結紮に手間取って、普段より時間がかかるのかと危惧していたが、それこそ杞憂となった。実習も7回目となれば、皆さんは相当なベテランのように結紮までしてくれた。初めての設定だったにもかかわらず、今まで通りというより今まで以上に速やかに終了した。

実際の患者さんでは似たような症例をいくらも治療している。とはいえ、タイポドントで行ったことはない。今まで6回の実習で使ってきたタイポドントは、それこそ20年以上やった来たものだから大体わかっている。しかし、初めてのタイポドントというものは人間と違う分、どうなるのか分からない不安というものがあるのだ。それが難なくこなせたということは、来年以降も使えるということだし、同時に実習生の先生たちの実力が上がったということだ。

矯正治療というものは生ものだから、いつまでも典型的な症例ばかりやっていればいいというわけではない。その時々に合わせて、また教わる側の実力に合わせて変えるべきものだろう。その新たな設定でこれほどちゃんと終わったことに、こちらの方が興奮した。

 

 

 

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