却ってとんだ事故を引き起こしたのかもしれない
2016/01/18
バス事故についてもう一本書く。連日報道されていると、どうも思い入れが強くなってしまうものだ。緩やかなカーブを曲がらずに外に飛び出すというのは、一般的には居眠り運転と考えられる。だが、昨日の新聞によれば、どうも運転手が未熟だったことが引き起こした事故ではないかという観測が出されている。
事故当時運転していたと考えられる運転手は、大型バスの運転経験がほとんどなかったというのだ。免許は持っていても、今までは中型や小型のバスの運転しかしてこなかった。そういう人が大型バスを運転すると、重みの違いでブレーキ操作を誤ることがあるというようなことが書かれている。私も、一人で運転している時と家族で運転しているときとでは、大分勝手が違うなと感じることがある。これが乗りなれない大型バスなら、勝手の違いはその比ではないだろう。
件の運転手は、ごく最近になって雇われたという。スキー客が増える今の時期のために雇ったのかもしれない。最近は、多少はスキーやスノボーをやる人も増えてきたから、バスの需要も今まで以上に増えていたということもあるのかもしれない。外国人観光客を乗せるバスに運転手をとられてしまうため、この時期に増えるスキーバスの運転手は、スポットで集める必要があったのかもしれない。
何年か前の関越自動車道のバス事故以来、長距離バスの運転手は、2人勤務が義務付けられるようになったのだと思う。今までは一人ですんでいたものが二人必要となると、バス会社は余計に人を雇わなければならなくなる。にもかかわらず、外国人向けバスに人手をとられてしまうため、経験のあまりないような人も雇わざるを得なくなったと考えられる。
事故を起こしたと考えられる運転手は、「一般道は危ないから、高速だけ走らせろ」ということになっていたと出ている。そうだとすると、仮免状態で教官も補助ブレーキもなしで公道を走っているような状態に聞こえる。そんな状態を引き起こしたのが、前回のバス事故によって新たに作られた規制だったのだとすれば、良かれと思ってしたことがかえって大事故が引き起こされたということにもなる。
犠牲者には、息子の高校の出身者もいたという。次代を担うべき人たちをあたら失ったことは残念である。人は常に死と隣り合わせにいることを忘れてはいけないのだろう。
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