人のことなど書いているが、我が家の娘も受験である。昨日はちょっと遠い大学を受けた為、前日から泊りがけで出かけていた。私が行けばよかったのだが、仕事があるので代わりに母に行ってもらった。

娘にとって、大学受験で面接を受けるというのは今回がはじめてで、周りの人の話などを聞いて｢圧迫面接｣などということを口にしていた。そんなものがあるのかと思うが、単にそれはその面接官のキャラクターであり、大学の方針とは異なるのだろうと思っている。幸か不幸か、大学にいた頃に面接官に指名されたことは無いが、多分、私が面接官をしたとして、それほど威圧的な態度で接したとも思われない。

女性を含む3人の面接官に、開口一番言われたのが、｢朝ごはんは何を食べてきましたか｣というものだったそうだ。それに対して、｢梅干ご飯です｣と答えたところ、｢それは何ですか｣という質問。ややしどろもどろになりながら答えたという。ただ、終始和やかな雰囲気の面接で、圧迫面接などとは程遠いものだったようだ。

面接官を含めて、みなとても優しい人ばかりで、しかも建物もきれいだった為、とてもその大学が気に入ったそうだ。親の立場からすれば、下宿代だけでも年間100万円以上かかる地方の大学はできればさけたいところだ。東京以外から来ていた同級生の親がどういう気持ちだったかがやっと分かりかけてきた。

本人は半分受かって気でいるようだが、合格したというわけではない。ただ、｢朝ごはん｣の話題をまず出したというのは、受験生にリラックスさせようという向こうの配慮と捉えれば、感触として悪いものではない。何とか4月以降の行き場所が決まってほしいものである。

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