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イギリスのEU離脱

2016/06/24

イギリスがEUを離脱することが投票の結果決まったようだ。まだ全ての開票は終わっていないが、イギリス当局は確定を出した模様である。今朝のテレビの中では、どこぞの田舎町の数字からすれば離脱派が多数であるという話になっていた。コックス議員が殺害されたことなどで、残留派が巻き返したのかと思っていたのだが、思いのほか離脱したいという人が多かったようだ。

イギリスといえば、つい一昨年にスコットランド独立の是非を問う選挙を行ったばかりであった。このときは残留派が多数を占めたが、今回はそうは行かなかったようだ。さすがに国を割ることにためらいがある国民は多くとも、わずか40年かそこらしかいないEUには未練が無いという人が多かったということになる。

ただ、そうなってくるとスコットランドが黙っていないだろう。再び独立の是非をかけて投票を行うということを考えている人は多いはずだ。そうなれば、北アイルランドもそのままいるとは思えない。もともとイギリスの中でテロをおこすことでも知られていたところだ。そうなってくると、イギリス連邦は解体の方向に向かわざるを得ない。

今回の離脱派が最も嫌ったのが移民であったようだ。EUにいる限りシェンゲン協定により外国人は無制限に入ってくる。彼ら移民がイギリスから職を奪っていると考えるイギリス人が多いということになるようだ。それに加えて、昨今のイスラム国などによる外国人テロリストの流入の危険もある。

日本から見れば、EUは拡大の一途をたどっているように見える。それは、EU加盟を希望する国が多いからだ。もともとはドイツを野放しにしておかないということがEU発足の最大理念であった。ところがソ連の崩壊などがあって東側諸国が雪崩を打ってEUに参加してきた。そこには、EUに入ればユーロの調達が容易であるということもあった。

ところが今、ギリシャを見れば分かるようにいくらユーロを調達したところで国はかえって貧しくなる一方に見える。結局ドイツの一人勝ちになっているだけである。ならばそこにい続けるメリットはそれほど大きくは無いという判断がこれから先各国に広がっていく可能性はある。

拡大の一途をたどってきたEUは現在その岐路に立たされているのかもしれない。一方では破綻秒読みの国を抱え、一方ではイギリスのような比較的裕福な国が出て行こうとしている。これが続けば、ドイツとそのほかの破綻しそうな国だけが残りそうにも見える。各国の極右政党が票を伸ばしていることも、この流れに沿ったもののようにも感じられる。

おかげで今日の日本市場は大暴落となった。これから大混乱は更に続くのだろうか。日本への影響は少なくなさそうである。

 

 
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