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きいろいゾウ

2017/01/10

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高校1年のときに、「きみどりいろのぞう」という人形劇をやった。私が作ったわけではない上、製作に関わっていたわけでもなかったけれども、今でもクラスの中のひとつの心のより所のようになっているような気がする。まさかそのパクリではないか(ぱくるわけないけど)と思ったわけだ。

きいろいゾウは空を飛んでどこにでも病気の女の子を連れて行けるという話のようだ。そして、そのきいろいゾウにはお月様が付いていて、お月様が照らしてくれるから空も飛べるのだという寓話である。

犬や草木とお話できる奥さんと背中に鳥の刺青を入れただんなが海のそばの田舎に住んでいるという話だ。嵐の晩に、精神に異常をきたしている女性にだんなが会いに行き、その間、田舎のほうでは奥さんが戦争のときに死んだ女性の霊とその女性が死んだあとも思い続けていた男性とを取り持つというのがクライマックスである。最後は大きなお月様がみんなを見守っているという格好になる。お月様のような愛に包まれているのだということを奥さんもだんなも知るということで話は終わる。

東京で昔の女と会っているだんなと、田舎で女性の霊と交流している奥さんの間に、ある種の空間的なつながりを言う。そしてお月様と来ると、IQ84を髣髴とさせる。但し、こちらの本の方が古い。作者が翻案したものではないということである。

「きみどりいろのぞう」は色盲がなおる。「きいろいぞう」は灰色のただのゾウになる。人は何になるのだろう。

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