稀勢の里が横綱になることになった。まさかこんなに早くとは思わなかった。最年長横綱の琴桜の時は、たしか２場所連続して優勝したのに、まだ危ないということで見送られたんじゃなかったかと思う。それが、初優勝でもう横綱である。拙速のようにも感じられるが、はたして来場所以降はどうなるだろう。

稀勢の里も、準優勝は１２回と出ている。これを評価しての、１回優勝での横綱ということだろう。１２回も次点ということになれば、もはや優勝は物干し台の上の月のように感じられたのではないか。少なくとも、私はそう感じていた。

今場所は、横綱２人と大関１人が途中休場し、さらに２人の大関が大きく負け越した。優勝に絡んでいた横綱大関は、白鵬と稀勢の里の二人だけだったと考えれば、この結果は当然のようにも見える。もちろん、本人の努力のたまものであることは間違いないし、体調も万全だったのだろう。

３０歳以上で横綱になった人は、２回までしか優勝していないのだという。２回と言わず、１０回ぐらいは優勝してほしいものである。

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