独裁者たちの最期の日々 下
2017/04/12
上巻に比べて下巻は、戦後世界に君臨した独裁者ということになろうか。チャウシェスク、ノリエガ、フセイン、カダフィー、金正日といったわれわれと同時代の人達となっている。その分、ヒトラーやスターリンなどと比べると小物感がある。それは、彼らのほとんどがその国に限局した影響力しか持たなかったということがある。ブレジネフを除けば、彼らは冷戦の結果として現れた人達だったともいえる。冷戦によってアメリカやソ連の後ろ盾で政権を維持していたと思われる。では、冷戦が終わって20年以上経った今、これら独裁者は消えてなくなったのかといえば、そういうわけでもない。冷戦終結で失脚した前政権から新たな独裁者に権力外交しただけという場合も多かったようだ。残念ながら、一人の人間がいなくなれば全てが丸く収まるということが無いということをあらわしている。
ジャスミン革命といわれる動乱で、政権が転覆した国が現れている。これらの国は、結局また新しい独裁者を戴くことになるのだろう。つくづく日本人に生まれてよかったと思うのである。
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