「ツァラツストラ」を書いたニーチェという人を知る機会はあまりない。大体ツァラストらだって読んでも分かったような分からないようなものだ。

そのニーチェの書いたものをてきなおさむという人が非常に分かりやすい日本語で表したという。どういうわけか、日本語になっているようないないような訳文しかなかったものが、とても読みやすい日本語になっているのである。

ニーチェはキリスト教と対峙したのであるそうだ。キリスト教徒は、パウロとペテロが作った組織で、しかしイエス・キリストのことなんか何も知らない人達だと。

彼自身は牧師の息子として生まれた人で、イエス・キリスト自体は嫌いではなかったそうだ。しかし、キリスト教会が教えを変節させ、ヨーロッパ人をその教えの奴隷にしたというのである。

彼自身は、ラテン語やギリシャ語がすらすら読める神童であったということである。25歳で大学の教授になったのもその表れで、しかし40を過ぎて頭が擦り切れて廃人になったという。いわゆる紙一重だったのだろう。うらやましいと思う反面、そんな人生は送りたくないものだとも思うものである。

 

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