「私が初めてこの国を訪れたのは、1909年のことである。当時の朝鮮の状況には心が痛んだ。人々は栄養不足だった。身に着けるものも少なく、家屋も家具も粗末だった。衛生状態も悪く、汚濊が国全体を覆っていた。悪路ばかりで、通信手段もほとんどなく、教育施設もなかった。山にはほとんど木がなかった。盗賊が跋扈し、秩序はなかった。

日本の支配による35年間で、朝鮮の生活は革命的に改善した。日本はまず、もっとも重要な、秩序を持ち込んだ。港湾施設、通信施設、公共施設、そして、民家も改良された。衛生状況もよくなり、農業もより良い耕作方法が導入された。北部朝鮮には大型の肥料工場が建設され、その結果、人々の食糧事情はそれなりのレベルに到達した。日本ははげ山に植林した。教育を一般に広げ、国民の技能を上げた。汚れた衣服は次第に明るい色の清潔なものに変わっていった。

朝鮮人は、日本人に比較すれば、管理能力や経営の能力は劣っていた。このことが理由か、あるいはもっと別な理由があったのか確かではないが、経済や政治の上級ポストは日本人が占めた。1948年、ようやく自治政府ができた。しかし、朝鮮人はその準備がほとんどできていなかった。」

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