2本の電話
2019/12/25
以前行っていた仕事先から電話が来た。
1本目はたわいもない愚痴であったが、あとから来たものは気にしていたものだった。
奥さんの口から、「主人がなくなりました」という言葉。
先月の初めから体調を崩して入院しているという話を聞いたばかりであった。
還暦を過ぎると、だれしも体力が落ちてくるものである。
寿命は神様が決めるものではあるが、いつかはそれは尽きるものとは知っている。
知ってはいるが、頑丈そうなやつだったし、何しろふてぶてしい男だった。
きっと戻ってきて、「いまさら歯医者なんてばかばかしくてやってらんねえよ」というものと思っていた。
ご冥福をお祈りしたい。