DBSとFBSのWHY
2020/03/23
私の元医局だけの話かもしれない。
上下の歯にブラケットをつけて治療する場合、DBSとかFBSという表記をしていた。
これは、DBS(Direct Bonding System)と、FBS(Full Bracket System)の略である。
ダイレクトボンディングとは、歯に直接ブラケットを張り付ける方式ということで、それまで使っていたバンドに対する言葉である。
一方のフルブラケットシステムとは、すべての歯にブラケットをつけて治療するということである。
同じように使われているけれども、よくよく考えてみればだいぶ意味合いは異なっている。
ダイレクトボンディングシステムの場合、歯に直接ブラケットをつけるということで、前歯部4本につけるだけでもそういえる。
一方、フルブラケットと言ってしまうと、全部バンドでつけたとしてもそういう名称になるだろう。
両者の共通点は、ブラケットのシステムということで、これは例えばリンガルアーチやプレートとは違うということになる。
そういいながら、「システム」とは様々なファクターが組み合わさったものであり、単純に4本程度の歯を並べるのとは違う気がする。
全顎的な治療をこの二つの名称で呼ぶ。
ただ、上記のような屁理屈を言うのであれば、ここは単純に「ブラケットシステム」と呼ぶべきなのだろう。
あくまで、うちの医局だけの話かもしれないが。