ごんぎつね
2020/12/20
時たまとてもきれいな患者さんが見えることがある。
こんなところにそんなきれいな方が見えるはずがないと思うと、つい「お金を鳴らしてみてください」と言いたくなる。
今はどうか知らないが、「ごんぎつね」の話は小学校の教科書には必ずと言っていいほど載っていた。
人のためにいいことをしたはずなのに、その人に撃ち殺されるという話だ。
授業でこの話を読むたびに泣いたものである。
夜中にテレビを見ていたら「ごんぎつね」が唐突に出てきた。
長い間、小学生に読み継がれた話だけに、多くの人の心の中にあるようである。
もちろん、私がきれいな患者さんを撃ち殺すことはない。