非常事態宣言

予想されたことだが、栃木を除く都府県で緊急事態宣言の延長が決まった。

仕事を制限される方にとっては気の毒であるが、ここがこらえどころであろう。

一方、新たに非常事態宣言を発出した国がある。

ビルマ（ミャンマー）である。

軍がクーデターを起こし、スー・チー氏を含めた政治家を拘束したと報じられている。

思えば、数年前に民主化したばかりで、それ以前に戻っただけであるともいえる。

軍部の側に言わせれば、ちょっとの間欧米の制裁をかわすためにスー・チーさんに政権を貸していただけということかもしれない。

それが、もしかしたら返してもらえなくなるかもしれないという焦りからこの挙に出たとも思える。

スー・チーさんはかたくなにビルマと言っていたという。

それをミャンマーにかえたのは軍部である。

つまり、つかの間ビルマだったのが再びミャンマーになったと言えなくもない。

中国の後押しもあったことだろう。

民主化後、先進国は先を争ってビルマに投資してきた。

その恩恵は十分に感じているはずである。

となれば、いつまでも非常事態宣言を出し続けるわけにもいくまい。

平常化をしたいのは軍も国民も同様である。

おそらく、平和な日はすぐにやってくるものと思っている。