ネアンデルタール人の血

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ネアンデルタール人の血

2021/03/02

新人と言われる我々の遺伝子の中には、旧人と呼ばれるネアンデルタール人の遺伝子が数%含まれているといわれる。

そのネアンデルタール人の遺伝子がコロナウィルスの重症化を防いでいるという記事が載っていた。

東南アジア人のコロナ感染者が少ないのは、これが一つの要因ではないかという見方である。

ネアンデルタール人が滅亡したのは、ホモサピエンスが持ち込んだ病気のおかげであるという説もある。

さらに、同じネアンデルタール人遺伝子がコロナウィルスの症状を悪化するという説も出ている。

普通に考えれば、滅んだ生物はそれなりに劣るところがあったからだというのがダーウィンの考え方であろう。

だが、ある時期繁栄していた生物種はそれなりの理由があったはずでもある。

ネアンデルタール人が存在していたということは、地上に存在しうる何らかの優位性がなければならないはずだ。

それがコロナウィルスへの耐性なのかもしれない。

まあ、それはそうなのかもしれないのだが、だとすれば東洋人はネアンデルタール人に近いということか。

何世紀か前のヨーロッパ人のものの考え方の中に、アフリカや中南米の原住民が自分たちと同じ人間なのかという失礼なものがあった。

もしも、東南アジアの人たちの遺伝子の中にネアンデルタール人のものが多ければ、それは当時の彼らを肯定しないか。

だったら、3倍悪化するという報告の方を信じたい気がしないでもない。

やっぱり、コロナウィルスのファクターXは不明であるというべきだろう。