消えた歩道橋
2021/03/08
時々通る広尾の駅前には、かつて歩道橋がかかっていた。
広尾学園という学校の生徒が通るため、信号が危険だという判断からだろう。
最近、学校の側にも出口ができて、歩道橋がなくなった。
学校側の要請があったものと推察するが、歩道橋というものが時代に合わなくなってきたという事情もありそうである。
歩道橋にしろガードレールにしろ、いつも書いているが、人から車を守るためのものである。
決して車から人を守るためのものではない。
横断歩道と歩道橋とどちらが渡りやすいかと言えば、当然横断歩道である。
渋谷のスクランブル交差点が歩道橋に置き換わってあの風景がなくなるとすれば、どのような反応が起こるのか。
勝どきや門前仲町の交差点で横断歩道が廃止されて歩道橋でしか渡れなくなったら、喜ぶ人はいるだろうか。
今の歩道橋はできて60年近いものが多いだろう。
そろそろ日本中の歩道橋が撤去されてもいいころではないか、そう期待している。