噛みたいという欲求

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噛みたいという欲求

2021/08/13

ある人が書いていたところである。

点滴などで栄養補給を十分に行ったうえでの断食をする。

栄養は十分なのだから生命の不安はない。

だが、普段行っていることをしなくなることで様々な欲求が湧いてくるという。

その一つが噛むということらしい。

物をかむということはあごを動かし、歯には咀嚼圧が加わる。

咬筋・側頭筋・内外側翼突筋が動かされる。

舌及び頬粘膜が動かされる。

味蕾細胞は刺激されて興奮する。

大小の唾液腺が活性化して唾液の分泌を引き起こす。

さらに、食物塊は嚥下されて胃粘膜を刺激する。

これらの一連の動作がすべて行われなくなることは、逆に一つ一つが欲求として現れるのだそうだ。 

人は食べるために生きるのか、生きるために食べるのかとよく言われる。

こういう話を聞くと、食べるために生きているというのも一面の真理であるようにも感じられるのである。