クリーニング
2021/09/10
マンションに帰ったところで、管理人に呼ばれた。
クリーニングができてます。
家内が冬物を出していたようだ。
クリーニングと言えば、歯のお掃除である。
きれいに磨いている方もいれば、あなたいつみがいたのと言いたくなるようなお子さんまでいる。
歯磨きは一生懸命やってはいけないといっている。
一所懸命やろうとすると、どうしても力が入ったり急いだりしがちである。
それがくさび状欠損を引き起こす原因にもなる。
その代わり、当然だが時間をかけなければならない。
だからこそ、まず水道の蛇口は閉めてから始める。
歯磨きの仕方としては、まずみがく順番を決めておくとよく書いてある。
それにより、磨き残しがなくなる。
私の場合は左上、左下、上顎前歯、下顎前歯、右上、右下の順である。
咬合面と舌側も同じように行う必要がある。
案外、下顎の前歯はおろそかにされがちで、この部位に付着する歯石が最も多い。
歯というものは四角い箱が並んでいるようなものなので、少なくとも1本の歯は3方向からみがく必要がある。
切歯だって舌側と唇側とあるのだから、これを上から一回磨けばいいというものではない。
また、歯だけをみがこうとすると、どうしても歯と歯茎の間に磨き残しが生じる。
そうならないためには、歯茎も一緒に磨く必要がある。
歯茎を一緒に磨こうとすれば、強い力を加えたり、大きく歯ブラシを動かしていると、どうしても傷がつく。
だから、毛先を当てたところから移動せず、弱い力で小刻みに動かすというみがき方が必要になるのだ。
また、そういうみがき方をすることにより、歯と歯の間に歯ブラシの毛先が入り込む。
そんなことを説明しても、なかなかそうやってくださる方はいない。
何十年もやってきたことは、1度や2度聞いたぐらいでは覆らないということだろう。