日本一の文化祭 国高祭
2021/09/13
日本一の文化祭と言われる国高祭がテレビに出ていた。
見たことはないのだが、クラス単位で芝居をするのだそうだ。
我々が入学する前年まで、演劇コンクール(演コン)というものがあったと聞く。
それが我々が入学した年に、廃止になった。
廃止するにあたっては、話し合いがあったような気がするが、そんなものはなくしてしまえと決まってしまった。
今の彼らを見て、というより国高を卒業してからずっと、演コンというものをやめたことは痛恨の極みだったと思っている。
だからというわけではないが、大学の1年の時に演劇部に入ってみた。
また、N君が出演していた芝居を銅羅魔館に見に行った。
すべて、演コンに対するノスタルジーだったと今は思う。
かわりに合唱コンクールというものが我々が3年生の時から始まった。
いまから思えば、芝居という長時間のものを27クラスやるための時間はなかったのだろう。
それに比べて、1曲か2曲で終わる歌であれば、1日で十分に終わる。
それがそののちどのようになったのかという話を聞かない。
当時委員長をしていた1つ下の女性に対して反発したことだけが強く残っている。
うちらの文化祭は人形劇だった。
そして、その小屋の名前である「ぐうたら座」というものを2つ下の学年に渡した。
「ぐうたら座」が連綿と続いているのなら、芝居をやっているどこかのクラスが名前を継いでいるはずだが、聞いた覚えがない。
おそらくすでに、この世から消滅しているのだろう。
そういえば、3年の時に8ミリ映画も作って高校生のコンクールに出した。
よそのクラスの映画に比べても負けていたという苦い思いでしかない。
なにしろ主役が悪かった。
高校3年生の夏休みに芝居一筋になる後輩を見てうらやましいものを感じたのは、きっと私だけではなかっただろう。