オリンピックは「混合」ばやり
2022/02/05
東京オリンピック卓球で、水谷・伊藤ペアが金メダルを取ってからまだ半年しかたっていない。
史上初の卓球オリンピックメダルであったが、同時に、初代混合ダブルスのチャンピオンでもあった。
今回の北京オリンピックでは混合ばやりである。
スケートのショートトラックでも女子混合リレーがあった。
スキージャンプでも混合競技があるようだ。
東京オリンピックでは柔道の団体戦というものも行われた。
フィギュアスケートでは、ソチオリンピックから男女を合わせた団体という競技もできている。
なんだか、混合競技のオンパレードである。
これはいったい何を意味するのか。
一つは、最近のジェンダー問題だろう。
男、女、といった従来の性別分けに対する反発である。
LGBTとか言われる人たちの台頭によって、今まで画然と分けられていた男女がむしろ融合してきた。
それと関連するかもしれないが、男女が力を合わせる競技というものが人気があるという判断だ。
例えば、男子競技を見るのが主に男子、女子競技を見るのが女子とするなら、その両方にアピールしたい。
オリンピック競技を選定する人たちがどう考えたのかはわからない。
だが、なんとなく「みんなが喜ぶ」競技種目を作りたいという意図であるような気はする。
柔道団体戦は、残念なことに日本が優勝することはできなかった。
当然、日本としては楽勝で金メダルを取れると踏んだだろう。
新規に設定される競技の中には、開催国が有利な競技であることが多い。
その点で、柔道団体は予想外だった。
その予想外があるから勝負は面白い。
今回の予想外はなんだろう。