ロシアは絶望的な国だ
2022/03/14
毎日、ウクライナだ。
その中で、どうなったらロシアは兵を引くのかという話が時々出る。
希望的観測として、ロシア国民から反戦ムードが高まることを期待する声が高い。
かつてのベトナム戦争で世界的な反戦運動の盛り上がりで撤兵したことを夢想している。
だが、現実はどうか。
あくまでも報道レベルでしかないが、海外にいるロシア人家族からの情報に対して、「それはフェイクだ」という反応しかない。
実の娘がどれほど言おうと、信用しない親ということがいくつも見られる。
当然であるが、国内では情報統制を行っているため、国民は政府が見せたいものしか見ていない。
そういうものだけしか見ていなければ、自分の国はいいことをしており、海外のいうことは全てうそだということになる。
だが、それだけではあるまい。
ソ連-ロシアという国は、KGBの国である。
日本が官僚の国であるのとは異なり、KGBが国家の上にある。
わけのわからない法律が即日施行される姿を見ると、まさに憲法の上にKGBがあると思い知らされる。
それは、日本国憲法の上にGHQがあったのと似ている。
オーウェルの「1984」の世界が今でも続いていると考えれば、仮に娘の言葉と言っても、それを安易に信じる姿を人には見せられないのだろう。
そう考えると、そんな国に住んでいるロシア人は絶望的な国民と言えるだろう。
そして、そのロシアに併呑されようとしているウクライナの戦いは、まさしく自由のための戦いと言えるだろう。
残念なことだが、常に自由の戦いは敗北に終わるのだが。