50年間お世話になりました

近所を歩いていたら、そんな挨拶をしている方がいた。

おじいさんの代からですからともいう。

再開発のために転居するのか。

この辺りは古い建物が次々と取り壊されて、高層マンションに代わっている。

土地の効率から言えばその方が正しいのだろう。

ただ、古い建物をどんどん壊して、街並みを破壊するということはどうなのか。

一度壊したら元には戻らない。

古い街屋というものがどんどんなくなっていく中、佃・月島地域というものは、よく知られたところだった。

「人を呼べる町」というものがある。

街並みを見ながら歩くだけで楽しいというところが見直されている。

そういう街をやめて、マンションをたくさん作って人を集める。

もんじゃ焼きで人が来るからこれ以上はいいのか。

なんだか、だんだんこの辺りも無味乾燥のつまらないところになってきつつあるようだ。