幼稚園の頃から25まで
2023/01/15
患者さんのお母様から伺った話である。
親類の方で、幼稚園のころからいまだに矯正治療を続けている方がいるという。
現在25だというけれども、まだ「あと半年はかかる」といわれているそうだ。
「あと半年はかかる」という言い方は、半年以内では終わらないといってるだけで、半年で終わるわけではない。
つまり、この方は生まれてこの方20年も「矯正治療」をしているということである。
本人にとっては、物心ついてからずっとやっているということになるだろう。
「拡大をずっとやってました」とは、そのお母様の話である。
このお子さんが矯正装置をつけていないところというのをほとんど見たことがないという。
抑々の診断が間違っていて、しかもその間違いに気が付くことなく延々と「治療」を続けてきたということである。
もちろん、その「治療」もほとんど治療になっていないものと思われる。
幼稚園の頃に始めたとしても、どこかで休む時間は必要だっただろう。
また、診断を変更する必要があったはずである。
それができない先生には、20年にわたる「時間とお金の浪費」を強いることしかできないものと思われる。
これも、「必要のなかった56%の小児矯正」の一つということなのだろう。