1分間の黙とう

1時ころに図書館に行ったところ、突然館内放送が流れた。

戦争の惨禍に思いをいたして、1分間の黙とうをお願いします、というものだった。

3月10日は東京大空襲の日である。

その記憶を風化させないように、この時期になると空襲の写真が展示される。

一晩で10万人を超える死者を出した、大戦争犯罪である。

この数を考えれば、「ブチャの虐殺」なんてかわいいものといいたくもなる。

この中を逃げ惑った母親がちょっと間違えていれば、今の私はないことになる。

図書館の中にいた人はおおむね無関心だったように思う。

今や、戦争があったことを知る人も減ったということだろう。

1分間は長かった。