高校野球の校歌
2023/03/27
WBCが終わったが、高校野球は真っ盛りである。
WBCを見た後ということで、見ていてなんだか力が入らない。
これもWBCロスってことかもしれない。
そんな高校野球だが、必ず校歌が流れる。
昔はそんなことはなかったと思うのだが、2回の攻撃の前に1度流される。
勝ったチームの校歌しか流れないのはおかしいという声があるからかもしれない。
この件について、よく言われるのが、「負けたチームの校歌をかけるべきではないか」という話だ。
勝ったチームの校歌だけ何度もかかり、1回戦で負けたチームは一度も流れない。
これはおかしいではないかという言い分である。
ただ、これは言い方を変えれば、徒競争でみんな一緒にゴールインするというのに似ている。
努力した人しない人、能力のある人ない人も皆同じだけの褒章を得られるということだ。
これではだれも努力しないし、能力のある人はやっていられなくなるだろう。
いわば悪平等というものである。
今まででさえ日本では能力や努力に対する評価が低いといわれてきた。
近年ではその傾向はさらに著しくなっているように思われる。
これでは日本という国は世界に伍していけないだろう。
甲子園の決勝戦が終わって、負けたチームの校歌が流れたら、勝ったチームはいったいどういう顔をすればいいのか。
優勝劣敗を明らかにすることこそ、頑張ろうというモチベーションになるのだと思うのだが、そんなことを言うのは時代遅れなのだろうか。