拡大治療を受けたら、前歯で物がかめなくなった
2026/05/23
開咬を主訴に来院された患者さんの話である。
こどものころに、拡大治療を受けたという。
おそらく叢生があったのだろうと推測される。
現在、叢生は見られないのだが、その代わり、前歯で物がかみきれなくなったという。
以前にもそういう方はいらした。
横に広げれば広げるほど、かまなくなるのは当然で、第2大臼歯の上顎頬側咬頭内斜面と下顎頬側咬頭内斜面のみが当たっているだけだ。
頭痛や肩こりもあるという。
小児歯科などでの拡大治療の際に、いくら拡大しても下顎がその状態に適合するから大丈夫ですなどと説明する。
それが全くの嘘であるということだ。
本来、抜歯して治療すべきものを、姑息な手段を用いると、こういうことが起こるという典型例であろう。