ご予約はこちら

ブログ

世界卓球

2015/05/06

mssf2-1「ゴールデンウィークは卓球だ」ということで始まった世界卓球が終わってだいぶたつ。日本の選手も頑張ったが、やはり中国が圧倒的な強さを見せつけた。もともと中国には日本が卓球を教えてやったのだなどと言ったところで、なんのなぐさめにもならない。中国選手に勝てるかどうかということでは、世界の道は遠い。男子ダブルスで優勝した張継科という選手がいる。ロンドンオリンピックでもシングルスで金メダルを取っている。その彼の名前のことを解説していた。中国読みでは「チャン・ジーカ」となるのだそうだ。それだけ聞いても我々日本人は何とも思わない。ああこの字はそう読むのかというだけのことである。だが、彼の父親はサッカーが好きで、ジーコにあやかってこういう名前をつけたのだといわれると、ちょっとへえと思うところである。
日本は漢字を使う国である。漢字には意味があるということを知っているし、「継科」という名前を見たとき、「科を継ぐ」ととらえる。「科」の意味が日本人にはわからないだけで、この名前には意味があるに違いないと考えてしまう。ところが、実は単に音だけのためにこの字を持ってきただけだと聞くと、それはつまりきらきらネームかと言いたくなる。
習主席による不正撲滅運動で捕まった人の中に、令計画という人がいる。何だかわかりやすい名前だとは思ったのだが、兄弟はみな方針・路線・政策・計画・完成という名前であり、実は党文書の中にあった言葉から取ったのだと書かれている。なるほどそれならこいう名前になるのも当然だと納得する。そのうえでよく考えてみると、これらの2字熟語は、ほとんどが日本語ではないかということだ。
明治時代、西洋から入ってきた新しい物の考え方、言葉に対してこれに対応する日本語がなかった。そこで当時の人たちは自らこの横文字の日本語を創作していったのである。そして、それが今や中国に逆輸入されて使われているというのだ。現在の中国で用いられる熟語の7割ほどがそういう言葉であると書かれている。党文書の中の言葉がみなそうなのかどうかは知らないが、我々になじみがあるということは、かなりの言葉がそうであるように思える。
一方の「継科」の方は、漢字の読み方だけを使っているようだ。我々はその持つ意味を使うものと思っていたが、どうやらそうではなくて、外来語に対しては音のみを合わせているにすぎないのだ。そこが仮名を持つ国とそうでない国との違いということになるのだ。
日本では、「七音」と書いてドレミと読ませるとか、「黄熊」と書いてプーと読むと言ったものがしばしば話題になる。いずれはこういう言葉が「憲法」や「哲学」と言ったような言葉と同じように、中国の人たちの名前になる日が来るのだろうか。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
月島矯正歯科
http://tsukishimaortho.kir.jp/
住所:東京都中央区月島2-15-16
月島眼科2F
TEL:03-3531-2224
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇