オーストラリアが、次期潜水艦を日本製に絞りつつあるという。日本人にとっては何とも驚くような話が最近しばしば聞かれる。潜水艦は、仏独とロシアのものが競合しているのだというのだが、仏独のそれは、オーストラリアが希望しているものに比べると小さくて航続距離が短いのだそうだ。先方が希望しているものを作っているのは日本とロシアだけということになる。しかし、オーストラリアがロシアから買うということは非現実的であるということから、日本製ということになるというのがいまのところの結論らしい。それはいい。

それより、日本人は、我が国が潜水艦なんていうものを作っているということを聞いて驚く。戦後、随分飛行機を作らせてもらえなかったことを考えれば、潜水艦なんかもってのほかだったのではないかと想像する。そして、武器輸出3原則を考えれば、それを外国に売るということがあるのだろうかとも思う。

フランスは武器の輸出で相当稼いでいる。そのフランスの作る潜水艦よりも大型のものを作るということは、武器輸出国フランスと同等かそれ以上の実績があると考えなければならない。ということは、これまでもずっとそういうことをやってきたということになる。それはおそらくアメリカ相手だろう。

現在世界で最もアクティブに動いているのは中国であろう。第一、第二列島線というものを設定しているが、そこに出てくる主役は潜水艦ということになるだろう。これを、各国が押さえるには、やはり潜水艦戦力の拡充が必要になるものと思われる。我が国は、その役割は十分に果たしているということになるのだろう。

日本の潜水艦といえば、｢い型｣とかいうのが主力だった。そしてそれが鹵獲された時、日本は制海権を失ったのかもしれない。そう思うと、けして日本の潜水艦は負けてはほしくないと願う。

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