ご予約はこちら

ブログ

男子の本懐か

2015/07/06

サッカーばかりに気をとられていたら、ギリシャの国民投票はいつの間にか終わっていたらしい。緊縮案にノーと言う立場が多かったということで、デフォルトだとかユーロ離脱だというような話になっている。日本にも、ある程度は債権者がいるようなので、多少の損はするらしい。

嘘をついてEUに加盟して、金を駆りまくったほうが悪いという立場と、そんなに貸すほうが悪いというギリシャ側との意見は平行線のままである。当分は、金利の上昇と物価の高騰とに見舞われることになるだろう。ただでさえ苦しい個人がより苦しい生活を余儀なくされるわけだ。

ではどうするのだといったときに、とっとと緊縮をやって返すものを返せという意見と、いやいやそんなことをしたらより景気が悪くなるのだから、逆にもっとどんどん貸すべきだという人がいる。そんなにどんどん貸したりしたら、モラルハザードを起こすのではないかという危惧はあるが、実際はどういうことになるだろう。

ふと、城山三郎の「男子の本懐」を思い出した。それはどんな本かいといわれそうだが、濱口雄幸と井上準之助が金解禁を行うという話だ。戦争で中断していた金の兌換を再開するに当たってそのレートを昔のままで据え置こうとした為に、超緊縮予算をとらざるを得なくなったということである。その裏には、軍部の突出を抑えたいという願望もあったわけだが、おかげで日本は大不況に陥った。

チプラス政権はこれで大手を振ってIMFの要求を突っぱねることになるだろう。それこそ男子の本懐かもしれない。とはいえ、この先ギリシャは金が無くてどうするのだろう。

ダウンロード (11)

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
月島矯正歯科
http://tsukishimaortho.kir.jp/
住所:東京都中央区月島2-15-16
月島眼科2F
TEL:03-3531-2224
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇