新国立競技場の建設計画が白紙に戻されたと思ったら、２０１９年のラグビーワールドカップの開催が危ぶまれるという話が浮上した。同じときに立候補を表明して敗れた南アフリカがここに来てしゃしゃり出てきたということだ。日本でラグビーのワールドカップが開催されることも、僅差で決まったといういきさつもあったようだ。新国立競技場でできなくなったことで、別の候補地を探さなければならないところ、どこでやっても収入の落ち込みは避けられないというのが現在の見通しで、これをてこに南アフリカが巻き返しを図っているようだ。

そういうニュースが先週あったところ、今度は発表以来くすぶり続けていたロゴ問題がまた動いた。大会組織委員会がロゴの見直しをするというニュースである。そして、このロゴを作った佐野氏がまねを認めたということである。これで、ロゴに関しても白紙に戻ったようである。とはいえ、コマーシャルなどでもすでにこのロゴが用いられていたから、少なからず影響は出るということだろう。

国立競技場と公式ロゴ。この二つが白紙に戻ったということは、果たしてこれでちゃんとオリンピックは開催されるのかという懸念を持たせるに十分である。２０１９年のラグビーのワールドカップはおろか、オリンピックのプレ大会ですら開催できない恐れもある。

南アフリカの巻き返しによるラグビーワールドカップのほうはどうなっていくのか分からない。だが、国立競技場がこのざまでは、オリンピックもトルコあたりにさらわれてしまいかねない。がんばれニッポン、負けるなニッポン。

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