自動運転を推進しよう
2015/10/31
東京モーターショーが開幕とあって、自動車の自動運転のニュースが話題に上っている。まだまだ実用化には程遠いと思われるが、高齢化の時代には、ぜひ必要な技術であろうと思う。
おりしも、73際の男性が運転する車が2名の歩行者を死亡させる事故を起こした。原因はいまのところ明らかになっていないが、痴呆の症状も出ていたとかてんかんの持病があったとか、さまざまなことが書かれている。少なくとも、本人が人をひき殺してやろうと思ってやったことではないだろう。
近頃、高速道路を逆走する車による事故の報告も増えてきている。ほとんどが高齢者で、痴呆を患っているものと思われる。そうでなくとも、年齢とともに注意力は散漫になってくるものだし、目も見えにくくなってくるものだ。自分ではそんなつもりはないのに、いつ事故を起こしてもおかしくないような運転をしているということもあるだろう。
ところが、一人暮らしのお年寄りなど、車がなくなると困るという方もいる。東京に住んでいてはよくわからないが、地方に行けば、最寄りのお店まで何キロもかかるというところはあるはずだ。そういう方から車を奪うのは、生活のすべを奪うということにもなりかねない。そういう人にとっては、自動で車が目的地についてくれればこれに勝るものはないはずだ。
お年寄りでなくても、居眠り運転やわき見運転で思わぬ事故を起こすということもしばしば見るところである。かくいう私も、つい先日の仕事の帰りに、ふっと意識がなくなりかけた。もしこれで隣の車線にはみ出して隣の車にぶつかったりしたら、あるいはガードレールにぶつかって横転でもしたら、今頃はここでこんなくだらない作文は書いていられなかった。
車が勝手に目的地に着いてくれれば、人の疲労も減るだろうし、少なくとも人為的な原因による事故は減るはずだ。寝ていても着くのであれば、渋滞の時も今ほどいらいらしないで済むかもしれない。余計な排気ガスも減らせるに違いない。
人に運転してもらって何が楽しいという向きもあろう。だが、減ってきたとはいえ3万人近く死亡者を出している今の交通事故状況を考えれば、人為的な死亡事故をなくすだけでも相当な数の死者を削減できると思われる。人口が減り始めた日本にとって、3万人という数はけして小さい数ではない。
まだまだ研究の途に就いたばかりの自動運転ではある。今まさしくやってきている高齢化時代にとって、必ず必要な技術となろう。それができていたら、宮崎の2人はなくならないで済んでいたのだ。
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