なぜ3.11じゃないんだ
2015/12/09
日本の提案で、「世界津波の日」というのが国連で決まったそうだ。全会一致だったという。国連というところで日本の提案が何の抵抗もなく通ったということがなんだかとても珍しいような気がする。たいてい近隣のどこかが反対するものであるような気がするが、ほとんど実効性の無いものだからだろう。
現代に生きるわれわれから考えると、津波といえば3.11であり、津波の日は当然3月11日にすべきと考えるだろう。それでは11月5日とは何の日かといえば、この日が安政南海地震で紀伊半島を大津波が襲った日なのだという。「いなむらの火」の話を残した大津波である。
いなむらの火と東日本大震災とでどちらが世界的な印象を残しているかといえば、当然東日本大震災のほうである。いなむらの火は日本の中では知られた存在であっても、世界的にこれを知っていた人がどれだけいたか。マスコミが発達していなかった当時では、情報が海外に出ることすらまれであっただろう。
東日本大震災の日がとり入れられなかったのだとすれば、それはあまりに記憶に生々しいからという説明はあるかもしれない。家族がみななくなってしまった日が世界的な記念日になるというのは、人によっては心理的負担になることもあるかもしれない。
いずれは来るといわれる関東大震災。心の準備だけはしておく必要はあるだろう。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
月島矯正歯科
http://tsukishimaortho.kir.jp/
住所:東京都中央区月島2-15-16
月島眼科2F
TEL:03-3531-2224
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇