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からすよばり

2016/01/03

家内の父親が「カラスよばり」というものがあって、子供のころにやりたくて仕方なかったという話をしていた。そんなものは初めて聞いたものだが、カラスを神様として豊作を願うものなのだろう。

話によれば、1月の今頃に松の枝を敷いた上に餅を載せるのだそうだ。そして「からーす、からーす」と叫ぶのだという。するとカラスがやってきて餅を食べるのだという。豊作をというよりも、カラスほかの鳥獣害を防ぐという意味合いだろう。

庄屋の息子だった義父に対して父親は、「うちは百姓ではないのでそういうことはしない」といっていたそうだ。にもかかわらずやりたくて仕方なかったのだそうだ。そうして、小学生のころに母親に起こしてもらって一人でやったのだという。「からーす、からーす」と叫んだ時は気持ちが良かったそうだ。

今そんなことをやっている人がいるという話を聞かない。人に言うほどのことではないということかもしれないが、だれもやらないのかもしれない。これも文化だと思えば、いつのまにかひとつの文化がなくなったといえるだろう。

 

 

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